業務システムの保守・改修を
頼むときの契約と費用の考え方

業務システムの納品後を見据える発注担当者の方へ。保守と改修の線引き、見積もり方、月額保守の要否を整理します。

|著者: (ラスタージ代表)|対象: 業務システム / 保守 / 低コスト

Table of Contents

納品後に必ず発生する「保守」と「改修」

業務システムは納品して終わりではありません。使い始めると、不具合の報告、入力項目の追加、担当者の入れ替えに伴う権限変更など、必ず手直しが発生します。

ラスタージ(Lustage)は低コストの業務システム開発を行っており、納品後の費用で驚かれないよう、発注の段階で保守と改修の扱いを決めておくことをおすすめしています。

考え方1:保守と改修を分けて契約する

保守は「今ある機能を正しく動かし続けること」、改修は「機能を変えたり足したりすること」です。この線引きが曖昧だと、どこまでが無償か、どこからが有償かで揉めやすくなります。

契約時には、次の点を文章にしておきます。

  • 不具合の修正は無償か有償か、無償の期間はいつまでか
  • 軽微な設定変更(選択肢の追加など)を保守に含めるか
  • 画面や処理の追加は改修として、都度見積もりにするか

考え方2:改修は「変更内容の書き出し」から見積もる

改修費は、変更する画面や処理の数、既存データへの影響、テストの手間で決まります。依頼側が変更内容を箇条書きにして渡すだけで、見積もりの精度が上がり、金額のぶれも減ります。

一度に大きく変えるより、優先度の高いものから小さく分けて依頼するほうが、費用も失敗のリスクも抑えられます。

考え方3:月額保守の要否は「止まったときの影響」で決める

月額の保守契約が向いているのは、停止すると受注や請求が止まるなど、影響が大きい業務です。逆に、利用人数が少なく変更も少ない仕組みは、必要なときだけ相談する都度対応で足りることがあります。

月額保守を付ける場合は、対応時間(平日のみか)、連絡手段、初動の目安を確認します。金額だけで比べず、何をしてもらえるかで判断します。

考え方4:運用費と保守費は別物として考える

運用費はサーバーやライセンスなど、動かし続けるための費用です。保守費は人の作業にかかる費用です。GAS(Google Apps Script)とスプレッドシートの構成は、サーバー代などの月額運用費をかけずに運用できますが、保守費がゼロになるわけではありません。

Googleの仕様変更や権限の見直し、業務ルールの変更には、どの構成でも手直しが必要です。

考え方5:連絡窓口と記録を決めておく

不具合が起きたときに誰が誰へ連絡するか、連絡手段は何かを決めておくと、初動が早くなります。改修の履歴や設定の変更点は、簡単な記録として残してもらいます。

記録があれば、担当者が変わっても、別の開発者に引き継いでも、状況を正しく共有できます。

まとめ

保守と改修を分けて契約し、改修は変更内容の書き出しから見積もり、月額保守は止まったときの影響で判断する。運用費と保守費は別に考え、連絡窓口と記録を決めておく。この5つを発注時に確認しておけば、納品後の費用で慌てずに済みます。ラスタージでも、保守・改修のご相談を承っています。

よくある質問

不具合の修正、動作確認、軽微な設定変更、利用者からの問い合わせ対応などが一般的です。機能の追加や画面の大きな変更は「改修」として別扱いにすることが多いため、契約時に線引きを確認します。

必須ではありません。利用人数が少なく変更も少ない仕組みなら、不具合が出たときだけ相談する「都度対応」でも成り立ちます。止まると業務に影響が大きい場合は、月額契約や優先対応を検討します。

変更する画面や処理の数、既存データへの影響、テストの手間で決まります。事前に変更内容を書き出し、作業範囲と金額を確認してから着手してもらうと、後から費用が膨らむのを防げます。

はい。GAS(Google Apps Script)はサーバー代などの月額運用費がかかりませんが、Googleの仕様変更や権限の見直し、業務の変化に合わせた修正は発生します。保守費と運用費は別のものとして考えます。

ラスタージ(Lustage)で構築したシステムはもちろん、内容を確認したうえで他社が作ったGAS・スプレッドシートの仕組みについてもご相談を承ります。対応範囲と費用は、状況をうかがってからお伝えします。

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